我慢が出来ない子…どうしたらいい?

こんにちは(^^)/
ことばの教室そらまめキッズです。

みなさんは、

「順番が待てない」
「思い通りにならないとすぐ怒る」
「ちょっとしたことで泣き出す」

といったお悩み、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

そんなお子さんの姿に、

・「このままで大丈夫かな…」
・「わがままに育ってしまうのでは?」
・「私の関わり方が悪いのかも…」

と、不安になったことはありませんか?

実際、療育の現場でも

「我慢ができない」という相談はとても多いテーマです。

ですが、まず最初にお伝えしたいことがあります。

それは

我慢ができない=問題

ではないということです☆

子どもにとって「我慢する」というのは、実はとても高度なスキルです。

大人にとって当たり前にできることでも、


子どもにとっては

・気持ちを抑える

・状況を理解する

・先の見通しを持つ

といった複数の力を同時に使う必要があります。

つまり、我慢は「しつけ」ではなく、

発達の中で少しずつ身についていく力なのです。

我慢できないのはなぜ?|原因は育て方だけではない

「育て方が悪いのでは」と感じる保護者の方はとても多いですが、


実際にはいくつかの要因が重なって起きています。

ここを理解するだけでも、関わり方は大きく変わります。

脳の発達がまだ途中だから(自己コントロールの未熟さ)

 

我慢や気持ちのコントロールは「前頭葉(ぜんとうよう)」という脳の働きです。

この部分はゆっくり発達していくため、


幼児期〜学童期にかけては

コントロールできないのが自然な状態

とも言えます。

特に、

・衝動的に動く

・すぐ反応してしまう

というのは、発達の特性としてよく見られるものです。

見通しが持てないことで不安になる

 

大人でも、

「いつ終わるかわからない待ち時間」


はストレスになりますよね。

子どもはそれ以上に、

・いつ終わるのか

・何が起こるのか

が分からないと強い不安を感じます。

その結果、

不安 → イライラ → 癇癪

という流れが起きやすくなります。

言葉で気持ちを表現する力がまだ育っていない

本当は子どもの中に、

・「まだ遊びたかった」

・「負けて悔しい」

・「順番が嫌だった」

という気持ちがあります。

しかし、それをうまく言葉にできないと、

行動(怒る・泣く・物にあたる)で表現する

という形になります。

これは「困らせたい」のではなく、

伝える手段がまだ少ないだけです。

成功体験が少ない(いきなり求めすぎている)

我慢はトレーニングで伸びる力です。

しかし、

「ちゃんと待ちなさい」

「我慢しなさい」

といきなり高いレベルを求められると、

できない →怒られる →やりたくない

という悪循環になります。

我慢できるようになるには?|療育現場で大切にしている5つの関わり

ここからは、実際の療育現場でも重視している

「我慢する力を育てる関わり」をご紹介します。

① 「ちょっとだけ我慢できた」を増やす

いきなり「5分待つ」は難しいですが、

・5秒待てた

・1回順番を守れた

これなら可能になる!

我慢は“長さ”より“成功回数”が大事です。

「できた」を積み重ねることで、
少しずつ我慢の幅が広がっていきます。

② 見通しを伝える(これが最重要)

子どもが我慢しやすくなる一番のポイントです。

例えば、

・「あと1回やったら終わりだよ」

・「このタイマーが鳴ったら交代ね」

・「これが終わったら〇〇しようね」

終わりが分かると、安心して待てるようになります。

目で見てパッと分かるもの(タイマー・カードなど)を使うとさらに効果的です。

③ 気持ちを代弁する(叱る前にこれ)

子どもは「わかってもらえた」と感じると落ち着きます。

例えば、

・「まだやりたかったよね」

・「悔しかったね」

・「順番いやだったね」

共感 → 安心 → 落ち着く

という流れが生まれます。

ここを飛ばして「ダメでしょ」と言うと、

感情がさらに強くなることが多いです。

④ 「できた行動」を具体的に認める

褒めるときは、

❌「えらいね」だけ

ではなく、

「今ちょっと待てたね!」
「順番守れたね!」

と、行動を具体的に伝えることが大切です。

これが次の行動の再現につながります!

⑤ 我慢しなくてもいい環境をつくる

実はここがとても重要☆

子どもに努力を求めるだけでなく、

・待ち時間を短くする

・ルールをシンプルにする

・トラブルになりやすい場面を事前に調整する

など、環境を整えることで問題は半分解決します。

「環境調整」はとっても大切です♪

よくあるNG対応|逆効果になりやすい関わり

良かれと思ってやっている関わりが、逆効果になることも

あるあるなNG対応をご紹介します!

「我慢しなさい」と繰り返す

方法が分からないまま求められている状態は子どもにとって難しい指示。

どのようにしたらよいか具体的に伝えることが大切です。

感情を否定する

「そんなことで怒らないの!」と頭ごなしの否定は、気持ちがさらに強くなることも。

否定ではなく受け止めることが大切です。

いきなり長時間の我慢を求める

失敗経験が増えるのでNG。大切なのはできる形にしてあげることです。

まとめ|我慢は「教える」のではなく「育つもの」

我慢ができない姿を見ると、
つい注意したくなることもありますよね。

でも、

・我慢は一朝一夕では身につかない

・小さな成功の積み重ねで育つ

・大人の関わり方で伸び方が変わる

「今は練習中」と捉えることが大切です。

保護者の方へ|毎日向き合っているあなたへ

子どもと向き合う中で、

「イライラしてしまう」

「うまくいかないと落ち込む」

そんな日もあると思います。

でも、

『ちょっと待てた』

『少し言葉で伝えられた』

その一つひとつが、確実な成長です。

 子どもは「できるようになる力」を持っています。

その力を信じて、
少しずつ一緒に積み重ねていきましょう。