子どもの発音が悪い💦どこに相談したらいい?

「さかな」が「たかな」になる。

「りんご」が「いんご」に聞こえる。

何度聞いても、何を言っているのかわからないことがある……。

 

 

子どもと会話をしている中で、

 

「同じ年齢の子と比べて、発音が悪い気がする」

「このまま様子を見ていて大丈夫?」

「相談したいけれど、どこに相談すればいいの?」

 

と心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか。

 

 

子どもの発音は、最初から大人と同じように完成しているわけではありません。

 

成長とともに少しずつ言える音が増えていくため、幼児期の言い間違いの中には、発達の途中でよく見られるものもあります。

 

 

一方で、年齢や間違い方によっては、専門家に相談しておくと安心なケースもあります。

 

 

今回は、言語聴覚士の視点から、

 

子どもの発音ができるようになる時期やよくある言い間違い、相談の目安、相談できる場所

 

についてわかりやすくご紹介します。

 

発音はどれくらいでできるようになるの?

 

どのくらいで発音できるようになる?

発音の獲得時期をまとめてみました☆

 

発音の獲得時期は?

 

子どもの発音は、ことばを話し始めるのと同時にすべて完成するわけではありません。

 

口や舌、唇などを動かす力が育ち、さまざまな音を聞き分けながら、少しずつ正しい発音を身につけていきます。

 

 

発音には、比較的早い時期から言いやすい音と、習得に時間がかかりやすい音があります。

 

日本語の発音について、75%以上の子どもが正しく発音できるようになる時期の目安として、次のような報告があります。

 

年齢の目安

 

  発音できるようになってくる音
2歳6か月頃まで   マ行・バ行・タ行の一部
3歳頃まで   パ行・ヤ行・ナ行・カ行・ハ行・ワ
3歳6か月頃まで   ダ行・ガ行
4歳頃まで   ラ行
4歳6か月頃まで   サ行・ザ行・ツなど

 

特に**「サ行」「ザ行」「ラ行」などは比較的遅く完成する音**です。

 

そのため、3歳のお子さんが「さかな」を「たかな」と言っていたとしても、

年齢だけを見れば、必ずしもすぐに「発音の問題がある」と判断するわけではありません。

 

発音は個人差も大きいため、表の年齢はあくまで目安として考えてください。

 

また、「その音が言えるか」だけではなく、

 

・会話全体がどのくらい聞き取りやすいか

・以前より言える音が増えているか

・間違い方が変化しているか

 

といった発音全体の成長を見ることも大切です。

 

よくある言い間違い

 

小さな子どもには、大人とは違うかわいらしい言い間違いがよく見られます。

 

例えば、

「さかな」→「たかな」

「ぞうさん」→「どうたん」

「らっぱ」→「だっぱ」

「くるま」→「くま」

「とうもろこし」→「とうもころし」

などです。

 

厚生労働省の資料でも、

「エレベーター」を「エベレーター」、「とうもろこし」を「とうもころし」のように言い間違える例が紹介されています。

 

こうした言い間違いの背景には、大きく分けて2つあります。

 

一つは、まだ発音することが難しい音を、言いやすい音に置き換えている場合です。

 

例えば、サ行をタ行に置き換えて、

「さかな」→「たかな

となることがあります。

 

もう一つは、長いことばの音の順番が入れ替わったり、一部が抜けたりする場合です。

 

例えば、

「とうもろこし」→「とうもころし

のような言い間違いです。

 

幼児期には、聞いたことばを頭の中で整理して、その順番どおりに発音する力もまだ発達途中です。

 

そのため、言い間違いがあるからといって、すぐに練習を始める必要があるとは限りません。

 

むしろ、大人が何度も、

「違うでしょ!」

「ちゃんと言って!」

「“さ・か・な”って言ってみて!」

 

と訂正し続けると、子ども自身が話すことを嫌がってしまうこともあります。

 

子どもが「たかな!」と言ったときには、

「そうだね、さかながいるね」

と、会話の中で自然に正しい発音を聞かせてあげる程度でも十分です♩

 

大切なのは、発音を直すことばかりに意識を向けず、「伝わった」「話すのが楽しい」という経験を守ることです。

 

発音チェックポイント⭐

 

「何歳まで様子を見ればいいの?」

 

という質問をよくいただきますが、実際には、年齢だけでは判断できません。

 

発音を専門的に確認するときには、

子どもがどの音をどのように間違えているのかだけでなく、聞こえやことばの発達、口や舌の動きなども含めて確認します。

 

発音やことばの相談を専門としている職種の一つが、**言語聴覚士(ST)**です。

 

言語聴覚士は、「話す・聞く・食べる」に関する専門職で、子どものことばの発達や発音についても、検査や評価、必要に応じた練習や保護者への助言などを行います。

 

相談前に!見極めポイント💡

「発音が気になるけれど、相談するほどなのかな?」

と迷ったときには、まず次のようなポイントを確認してみましょう。

 

① 年齢に対して、まだ難しい音なのか

例えば、3歳頃のサ行やラ行などは、まだ発達途中の場合があります。

一方で、比較的早く身につく音が年齢を重ねてもなかなか言えない場合には、一度確認してもらうと安心です。

 

② 家族以外の人にもことばが伝わるか

毎日一緒に過ごしている家族は、多少発音が違っていても、

「これを言っているんだな」

とわかることがあります。

 

しかし、

「家族にはわかるけれど、園の先生や友達にはなかなか伝わらない」

という場合には、発音だけでなく、ことば全体の明瞭さを確認してみてもよいでしょう。

 

③ 特定の音だけが言いにくいのか

「サ行だけが苦手」など、限られた音に間違いがあるのか、それとも多くの音が言いにくく、会話全体が聞き取りづらいのかによっても見方が変わります。

④ 発音が以前より成長しているか

半年前と比べて、

「以前は言えなかった音が言えるようになった」

のであれば、発音が発達している途中かもしれません。

 

反対に、長い期間ほとんど変化が見られない場合には、一度専門家に相談することも選択肢です。

 

⑤ 聞こえにくさがないか

発音を覚えるためには、周囲の音をしっかり聞き取ることも重要です。

 

呼びかけへの反応が弱い

テレビの音を大きくしたがる

何度も聞き返す

中耳炎を繰り返している     など、

 

聞こえについて気になる様子がある場合には、耳鼻咽喉科などへの相談も検討しましょう。

発音の問題の中には、聴力の確認が重要になる場合もあります。

 

⑥ 口や舌の動き、鼻から抜ける声などが気にならないか

発音には、舌や唇だけでなく、口の中の形や空気の流れなども関係します。

 

例えば、口蓋裂などがある場合には、発話時に鼻から空気が漏れることなどがあり、医師や言語聴覚士など複数の専門職が連携して評価・支援を行うことがあります。

 

これらは保護者の方だけで判断する必要はありません。

「なんとなく気になる」という段階で相談しても大丈夫です。

 

発音が気になったら?相談先を教えて!

 

子どもの発音が気になったとき、相談先はいくつかあります。

例えば、

・言語聴覚士がいる病院やクリニック
・耳鼻咽喉科
・児童発達支援事業所などの療育施設
・地域の保健センター
・市区町村の子育て・発達相談窓口
・自治体や教育機関のことばの相談室・ことばの教室

などがあります。

 

「まずどこへ行けばいいかわからない」という場合には、

自治体の乳幼児健診や発達相談、かかりつけの小児科などで相談し、必要に応じて言語聴覚士などの専門機関を紹介してもらう方法もあります。

 

特に、

「友達にことばが伝わらず、本人が困っている」

「何度も聞き返されて話すことを嫌がるようになった」

「発音だけでなく、ことばの発達も気になる」

「聞こえについても心配がある」

「就学を控えているので一度確認しておきたい」

 

といった場合には、早めに相談してみてもよいでしょう。

 

相談したからといって、必ず発音練習を始めるわけではありません。

 

発音の発達段階によっては、

「今はまだ練習をせず、半年後にもう一度確認しましょう」

となる場合もあります。

 

大切なのは、その子の現在の発音が発達の途中なのか、それとも何らかの支援があるとよいのかを整理することです。

 

子どもの発音を専門的に見る言語聴覚士は、単に「正しい音を言わせる」だけではありません。

 

どのように音を間違えているのか、口や舌をどのように使っているのか、ことばの発達や聞こえに問題がないかなどを確認しながら、その子に合った方法を考えていきます。

 

「これくらいで相談していいのかな?」

と迷っているのであれば、相談すること自体に早すぎるということはありません。

 

発音は、子どもにとって「自分の気持ちを人に伝える」ための大切な力です。

 

間違いを何度も指摘するよりも、まずはたくさん会話を楽しみながら、

「伝えたい」「話したい」という気持ちを大切にしてあげてくださいね😊

 

まとめ|「気になる」と感じたことも、大切な気づきです

いかがでしたか?

相談することは、「問題があると決めること」ではありません。

今のお子さんの発音がどのような段階にあるのかを一緒に確認し、これからの成長を見守るための一歩でもあります。

 

ここまでお子さんのことを考え、調べてこの記事を読んでくださったことも、十分に大切な関わりのひとつです。

 

焦らず、お子さんの「話したい」「伝えたい」という気持ちを大切にしながら、一緒に成長を見守っていきましょう😊

 

そらまめキッズのInstagramでも「発音」について詳しく紹介しています♩

こちらもぜひ、のぞいてみてくださいね👀✨

 

▼子どもの発音が気になる…どこに相談する?

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▼発音が苦手な子への関わり方はコチラ

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