こんにちは!ことばの教室そらまめキッズ青山教室です。
9月の児童発達支援では、「ごっこ遊び」をテーマに活動しました。
ままごとやお店屋さん、ぬいぐるみのお世話など、身近な遊びを通して、
「まねっこしてみよう」
「見立てて遊んでみよう」
「やりとりしてみよう」
という気持ちを育てました。
ごっこ遊びは、子どもたちの想像力や社会性、ことばのやりとりなど、さまざまな力が育つ大切な時間です。
一人ひとりの発達段階に合わせて、ねらいを変えながら週ごとに活動を行いました。
🌸第1週:ままごとあそび〜見立ててあそぶ楽しさ〜

最初の週は「ままごと」を中心に、料理を作ったり、お皿を洗ったりする“見立て遊び”を楽しみました。
スポンジを使って「ゴシゴシ」「ピカピカになったね!」と声をかけると、うれしそうに笑顔を見せる子もいました。
「カレーです!」「ジュースどうぞ」とお料理をふるまってくれる子も。
おもちゃをただ使うだけでなく、「何かに見立てる」ことで、子どもたちの中で想像の世界が少しずつ広がっていきます。

🍎第2週:ままごと+お店屋さんごっこ〜やりとりの楽しさ〜
2週目は、ままごとで作った食べ物や食材を使って「お店屋さんごっこ」をしました。
スタッフがまずモデルとしてお店屋さん役を見せ、「いらっしゃいませ」「どうぞ、ありがとう」といったやりとりの流れを体験しました。

その後、子どもたちもお客さん役やお店屋さん役に挑戦!

言葉で伝えるのが難しいお子さんは、絵カード(PECS®:絵カード交換式コミュニケーションシステム)を使って「これください」と表現しました。
また、コインを渡して「いくらです」「○枚です」と受け渡しを楽しんだりもしましたよ。
列に並んで順番を待つ場面もあり、遊びの中で自然に社会的なルールや順番を待つ経験もできました。
「どうぞ」「ありがとう」とやりとりする姿に、お子さんの成長を感じた1週間でした。

🧸第3週:ぬいぐるみのお世話・お風呂ごっこ〜思いやりを育む〜
3週目は、ぬいぐるみのお世話やお風呂ごっこをしました。
洗面器をお風呂に見立てて「ちゃぷちゃぷ」と洗ってあげたり、タオルでやさしく拭いたりする姿が見られました。
「気持ちいいね」「おなかすいたのかな?」
ぬいぐるみに話しかけるお子さんもいて、とてもあたたかな時間になりました。
ままごとで作った料理をぬいぐるみに食べさせるなど、これまでの遊びが自然とつながり、思いやりや想像の広がりが感じられました。

🍕第4週:ピザづくり〜手先を使って創造する〜

4週目は「ピザづくり」をテーマに、手先を使った活動を取り入れました。
はさみで生地を切ったり、具材をのりで貼ったりして、自分だけのピザを完成させます。
できあがったピザは、学習机の引き出しを“釜”に見立ててタイマーで時間を設定し、
「チーン!」「できたよ!」
と嬉しそうに焼き上げていました。
「切る」「貼る」「組み合わせる」
といった手指の動きや工程の理解も、楽しみながら自然に育っていきます。

🌼一人ひとりの発達に合わせて
ごっこ遊びといっても、お子さんによって目的やねらいはさまざまです。
そらまめキッズは、太田ステージという発達段階の考え方を参考に、遊びの内容を調整しています。

ステージⅠ(再現遊び):大人のまねをして行動を再現する段階。
ステージⅡ(見立て遊び):2つ以上のものを組み合わせて、何かに見立てて遊ぶ段階。
ステージⅢ-1(流れのある遊び):料理を作って食べるなど、連続した流れを持つ遊び。
ステージⅢ-2(ごっこ遊び):お店屋さんやお客さん役など、役割を理解してやりとりする段階。
同じ「ままごと」でも、見立てを楽しむ子もいれば、役を演じて会話を楽しむ子もいます。
その子が今どんな段階にいるのか、次にどんな体験を積むとより伸びるのかを考えながら、関わりを工夫しています♩
まとめ
9月の活動を通して、子どもたちはそれぞれのペースで、ごっこ遊びの世界を広げていきました。そらまめキッズでは「今のお子さんの発達段階に合ったねらい」を考えています。
発達の見立てをもとに、
「今この子がどんな力を伸ばしているのか」
「次のステップにつながる遊びはどんなものか」
を意識して支援しています。
同じ活動でも、ねらいを少し変えるだけで、その子にとっての“学び”や“達成感”がまったく違ってきますよ✨
これからも、子どもたちが自分のペースで成長を感じられるよう、同じ活動の中にもいろいろな“ねらい”と“遊び方”を見つけていきたいと思います!
