楽しさ満点!子どもと楽しむことば遊び術

はじめに

こんにちは(^^♪
ことばの教室そらまめキッズです!

日々の活動に欠かせない子どもの“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませるお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。

・子どもがお話をし始めたので、もっと言葉を増やせるような遊びが知りたい
・年齢に合わせた遊びをしたいがどんな遊びがいいのか分からず困っている
・遊びが毎回一緒で何か新しい遊びが知りたい

などのお悩みを持っていませんか?

そこでこの記事は、子どもとの楽しい時間を過ごすための方法として「ことば遊び」について療育の専門家という立場から詳しくご説明&明日から実施していただける親子で楽しめることば遊びをご紹介します!

 

親子で楽しむことば遊びのアイデア15選

ことば遊びを取り入れることで、親子のコミュニケーションが活性化され、楽しい学びの機会が広がります。親子で楽しむことば遊びを15のアイデアとともにご紹介します。

【0~1歳にオススメの遊び】

☆この音どーこだ?

【必要な道具】音が鳴るおもちゃ、歌
【ねらい】音のする方を見る。子どもの好きな歌や音楽を一緒に楽しむ。
【方法】子どもから見えない位置で音を鳴らしたり、歌や音楽を聴きながら、子どもの体と一緒に左右に揺れる、リズムに合わせたりして楽しさの経験を促しましょう♪

☆おもちゃどこどこ?みーつけた!

【必要な道具】タオル、箱、好きなおもちゃ
【ねらい】目の前から消えたものを探し出す。物の永続性(物を見ることができなくても、物が存在し続けていることが分かる力)の理解を深める。
【方法】子どもがおもちゃに注目したら、子どもの前でおもちゃをタオルや箱で隠し「ちょうだい」と伝え、探してもらう。見つけたらうれしい気持ちを一緒に共感しましょう。上手にできてきたら、3つの箱の位置を入れ替えたりして難易度を上げていきましょう♪

☆おなじのど~れだ?

【必要な道具】実物、絵カード、マッチングできるおもちゃ
【ねらい】同じもの同士をマッチングする。(詳しくはそらまめキッズInstagramに!)
【方法】同じもの同士をマッチングさせ、上手にできたら「〇〇と〇〇同じだね」と名前を確認する。
難易度もまずは、実物同士や絵と絵からマッチングし、徐々に実物と絵、種類は同じだけど形の違うマッチングなど調整をしながら楽しみましょう♪

 

【1歳~2歳にオススメの遊び】

☆〇〇どーれだ?

【必要な道具】実物の野菜や果物、ミニカーなど・写真・イラストなど
【ねらい】「〇〇どれ?」の問いかけに対して、いくつかの中から問いかけられた物を正しく指さす。
※指さしはまだ十分に言葉を話せない年齢の子どもにとっては大切なコミュニケーションの一つです。
【方法】目の前に実物や写真、イラストを置き「〇〇どーれだ?」という問いかけに、指をさすように促します。上手にできたら、少し離れたところ(1メートル程度)に、好きなおもちゃなどを置き「〇〇どーれだ?」と先述と同じように問いかけ、指をさせたらおもちゃで一緒に遊びましょう♪

☆おかいもの大作戦!

【必要な道具】実物の野菜や果物、ミニカーなど・写真・イラストなど
【ねらい】隠れたところにある物や見えないところにある物を言葉による指示だけでとることができるようになる。物の名前の理解を広げる。
【方法】まずは、子どもが物の名前を確実に知っていて近い距離にあるものから挑戦!「〇〇とって」から、徐々に距離を離し見えない所にあるものを「〇〇とってきて」の指示でとってきてもらう。子ども用に小さなカゴがあると特別感がありやる気もUP!

☆フーーーーっと吹けるかな?

【必要な道具】シャボン玉、ティッシュ
【ねらい】発声が言葉になるためには、やわらかい音が出せたり、長く延ばす必要があるため、いろいろな息の出し方ができるようになる。
【方法】シャボン玉をそーっと吹いて息を伸ばたり、ロウソクの火を消すように強くフッと出したり、狙って息を吹くなど様々な息の出し方を経験すること発音の土台を作っていきましょう。

☆いつもの遊びにプラスしてやってみよう!

【必要な道具】いつも遊んでいるおもちゃ(型はめ、パズルなど)
【ねらい】顔を見る、アイコンタクト、声をかけるなどのコミュニケーションの姿勢を整える。
【方法】型はめやパズルなどのいつも遊んでいるものを1ピースずつを子どもに渡す。子どもに1ピースずつもらうためにおもちゃから視線を外して顔を上げて待ってもらい、アイコンタクトできたら渡してあげる。物の受け渡しもコミュニケーションの一つになるのでやりとりを楽しみましょう。

 

【2~3歳にオススメの遊び】

☆動詞でドン!〇〇を~?

【必要な道具】なし
【ねらい】動作を言葉で表出し身振りでも表現する
【方法】身の回りの物の動詞を子どもに答えてもらう。「手を?」→「洗う」、「くつを?」→「はく」など、実際に行いながら動詞を引き出してみましょう。

☆この色なーんだ?

【必要な道具】カラフルなおもちゃ
【ねらい】色に興味が出てきたら色を言葉で認識し、表出できるようになる。
【方法】カラフルなおもちゃを使って、順番に色の名前を言っていく。間違えても「違う!もう一回言って!」など訂正はさせず、正解を聞かせるだけでもOK!はじめは原色の「赤」「青」「黄色」「緑」などを選び、わかるようになってきたら紫や茶色も取り入れてみましょう♪

☆レッツ仲間集めチャレンジ!

【必要な道具】おもちゃ、絵カード
【ねらい】動物、乗り物、食べ物などのまとまりを作ることから、上位概念の獲得へとつながる。
【方法】公園や海など場所が書かれたシートの上に分類する。お片付けも乗り物のおもちゃ箱や絵本をいれる箱など仲間わけができる遊びにもなります。お片付けを、やらなくてはいけないものではなく、ゲームにすることで楽しんで取り組むことができるようになると親子で嬉しいですね♪

☆大きいのゲットだぜ!

【必要な道具】2つものが描かれた絵カードや大小2つのおやつ
【ねらい】大小の関係を確実に理解する。
【方法】「大きい方ちょうだい」と指示し子どもに大きい方をとってもらう。(まずは『大きい』の理解からはじめると◎)おやつの時間に、大小の差をつけたお菓子などを準備し、「大きい方取っていいよ」と伝えとってもらう。他にも大小・長短などの形容詞も学んでいくと表現も広がっていきます。

 

【3~4歳にオススメの遊び】

☆〇〇の仲間を言ってみよう!

【必要な道具】紙とペン
【ねらい】いろいろな条件に合わせて頭の中で物を分類して表現する。
【方法】動物や野菜、乗り物、用途などの条件を言葉で伝え、子どもに10個程度言ってもらう。子どもが分かりやすいように言ったことを見えるように書き出してあげても◎

☆どんどん伝わる!まちがいさがし!

【必要な道具】まちがいさがし
【ねらい】初歩的な共通点や違う部分を見つけ伝えることができる。反対の意味のことばや形容詞を伝えられるようになる。
【方法】いつも使っているまちがいさがしにプラスして、どこがどう違うのかを言葉で表現してもらいましょう。「こっちは大きい、こっちは小さい!」のように表現をしてもらいましょう。

☆じゃじゃん!クイズに挑戦!

【必要な道具】身の回りの道具や生活用品など
【ねらい】聞いた言葉を理解し提示された条件に合うものを考える
【方法】いくつかの実物を置いておき「赤くて丸い果物なーんだ?」と問いかけ、答えてもらう。逆にコップを指さし「なにするもの?」と物の用途を尋ねてみても◎勉強!という雰囲気ではなくクイズ風に楽しんでみましょう♪

☆音のかずだけススメ~!

【必要な道具】すごろく、絵カード
【ねらい】音を並べる力をつける
【方法】すごろくをサイコロで進めるのではなく引いた絵カードの音の数だけ進みます。一文字ずつ「は」「さ」「み」と声に出しながらマスを進めていきましょう。机上だけではなく、小さな輪っかを並べたりや階段でのグリコも体を大きく使えるので、音の操作も楽しみながら取り組んでみましょう♪何個の音からできていることばなのかがわかると、しりとり遊びにもつながっていきます。

ことば遊びの効果

ことば遊びは単なる遊びというだけでなく、子どもの成長に多くの良い影響を与えてくれます。遊びを通して、子どもの語彙力や発音能力の向上、コミュニケーションスキルも育み、やりとりを楽しむことで子どもは学びの意欲を高め、創造力も豊かに育むことができます。

 

親子で楽しむことば遊びのコツ

 

・子どもの自発性を促す

子どもに教えてあげたいという気持ちから大人が働きかけることが多くなりすぎないように、子ども自身が働きかけたくなるように大人の待つ時間を作りましょう。

・子どもの興味に合わせる

子どもの興味や好きなテーマに関する遊びやことばかけをすることで、楽しさが増します。幼いときは、ひとつの遊びに集中できる時間は長くないので、無理に続けようとしなくても大丈夫です。

・笑顔で楽しむ

ことば遊びはお互いに楽しむことが大切です。お話ができるようになるともっと話してほしいという思いから「これなんだ?」と質問や「もう一回言って」などの復唱は行わず、笑顔で取り組み、プレッシャーを感じさせないように心掛けましょう。

 

 

 

おわりに

ことば遊びは子どもとの素敵な時間をつくるだけでなく、成長や学習にもプラスの影 響を与える大切な関わりになります。親子で楽しみながら、コミュニケーションスキルや想像力を伸ばすお手伝いをしていきましょう。楽しいことば遊びを通じて、親子の絆を深め、特別な思い出を作りましょう。