はじめに
「友だちとの距離が近すぎるみたいで、学校でトラブルになりました」
「悪気はないのに、嫌がられてしまうことが多くて……」
小学生のお子さんをもつ保護者の方から、こうした相談を受けることは少なくありません。
とくに、
- 抱きついてしまう
- 顔や体が近づきすぎる
- 嫌がられても離れられない
といった行動は、「しつけが足りないのでは?」と悩まれやすいテーマです。
この記事では、
✔ なぜ「距離が近すぎる」行動が起きるのか
✔ 知っておきたい発達の視点
✔ 家庭でできる具体的なサポート方法
を細かくお伝えします✨

小学生によくある「友だちとの距離」に関するトラブル
小学生の友だちトラブルの中でも、距離感に関するものは意外と多く見られます。
たとえば、
- 話すときに顔が近くなりすぎる
- 触られるのが苦手な友達に何度も触ってしまう
- 一緒にいたい気持ちが強く、離れられない
- 相手が嫌がっているサインに気づきにくい
こうした行動は、本人に悪気がないケースがほとんどです。
それでも周囲からは「しつこい」「距離が近い」と受け取られ、トラブルにつながってしまいます。

「距離が近すぎる」ってどういうこと?
「距離が近すぎる」と言っても、実は2つの側面があります。
身体的な距離の近さ
- 体が触れるほど近づく
- 抱きつく、手を引く
- パーソナルスペースに入ってしまう
心理的な距離の近さ
- 断られても関わりを続けてしまう
- 相手の反応より自分の気持ちが優先される
- 「今は距離を置いた方がいい」判断が難しい
小学生は、これらの距離感を経験を通して学んでいる途中の段階です。

悪気がないのに起きる、距離感のトラブル
大人はつい、「距離を取りなさい」「空気を読みなさい」と言ってしまいがちです。
距離が近くなりやすい背景には、次のような要因が関係していることがあります。
- 空間認知(どれくらい近いかの感覚)が未熟
- 相手の表情や態度を読み取る力が発達途中
- 「人が好き」「一緒にいたい」という気持ちが強い
- 感覚の感じ方に偏りがある
つまり、
「わざとやっている」「分かっているのにやめない」わけではないことが多いのです。

家庭でできる具体的なサポート方法
では、家庭ではどのように関わるとよいのでしょうか。
1.距離を見える化する
言葉だけで説明するのは、小学生には難しいことがあります。
- 腕1本分の距離を実際に示す
- 床にテープで立ち位置を作る
- フラフープや輪を使って「ここまで」を視覚化する
など、目で見て分かる工夫が効果的です。
2.OKな距離・NGな距離を一緒に確認する
「このくらいなら大丈夫」「ここまで近いとびっくりするね」と、
写真やイラスト、ロールプレイを使って確認すると理解しやすくなります。
3.できた瞬間を逃さず言葉にする
距離を保てたときは、
- 「今の距離、ちょうどよかったね」
- 「お友だち、嬉しそうだったね」
と行動と結果を結びつけて褒めることが大切です☆

トラブルが起きたときの親の関わり方
トラブルが起きたときは、すぐに対応を決めるのではなく
まず何が起きていたのかを落ち着いて整理することが大切です。
- 何が起きたのかを落ち着いて整理する
- 「どう思っていたのか」「どうしたかったのか」を聞く
- 行動と気持ちを分けて伝える
担任の先生には、
・家でも距離感について練習していること
・視覚的に分かる工夫をしていること
など、支援の視点を共有できると連携しやすくなります。

おわりに
小学生の友だちトラブルとしての「距離が近すぎる」行動は、
多くの場合、成長の途中で起きる自然なつまずきです。
- 責めるより、教える
- 叱るより、見える化する
- 一人で抱え込まず、周囲と共有する
こうした関わりが、
子どもが安心して人間関係を学んでいく土台になります。
トラブルは決して失敗ではありません。
社会性を育てる大切なチャンスとして、支えていきましょう。

